08_完了確認

08_完了確認|修理後に必ず行うチェックポイントと書類の受け取り方

furuhiro

“工事が終わったから安心”ではない。完了確認が最後の大事なステップです。

工事完了後の重要ポイント

工事が終わったからといって油断は禁物です。修理箇所の状態や工事内容を確認し、必要書類をきちんと受け取って初めて「安心できる完了」となります。

工事完了後にやるべきこと

  • 目視確認
    • 修繕箇所を直接見て、隙間やひび割れ、未施工部分がないか確認。担当者と一緒に確認し、その場で疑問点は質問する。
  • 写真報告
    • Before/Afterの比較写真を提出してもらい、修理範囲を視覚的に把握する。将来の証拠にもなる。
  • 試験結果の確認(必要な場合)
    • 散水試験や赤外線調査を実施した場合は報告書も受け取り、再漏水防止の根拠を確認。

必ず受け取っておくべき書類

  • 工事報告書(写真付き)
    • 使用材料、工法、施工工程、施工者、日付などを含む
  • 保証書
    • 保証期間、保証範囲(再施工の有無)、免責事項を明記
  • 請求書・領収書
    • 火災保険や確定申告(雑損控除)で必要になる場合がある

保証内容のチェック

工事後に「保証書」が発行されることがあります(例:防水保証5年など)。保証内容には「漏水時の再施工のみ対象」「第三者による破損は対象外」などの条件がつくため、必ず内容を確認しましょう。

完了確認のポイント

工事が完了した後は、契約時や契約前に業者と取り決めた内容
  • 修繕箇所の確認方法
  • 工事報告書の有無
  • 必要に応じた試験結果
  • 保証書の発行 など
を改めて確認し、それらがしっかり履行されているかをチェックしましょう。
契約時に『やる』と確認していた内容については、業者にきちんと履行してもらうことが大切です。書類の発行や試験の実施が契約に含まれていたにもかかわらず、曖昧なまま流されてしまうケースもあるため、完了時には遠慮せず、契約内容を思い出しながら確認しましょう。

まとめ

完了確認と報告書の受け取りは、雨漏り修理の“最終工程”であると同時に、“次の安心”への入口です。「見て終わり」「修理して終わり」ではなく、「書面で残すこと」が後々の安心につながります。
また、時間が経つとお互いに忘れてしまうこともあるため、書類の受け取りタイミングや方法を明確にしておくことが、トラブル防止につながります。特に報告書や保証書などの書類関係は、まとめるのに日数がかかる場合もあります。そのため、業者と「いつ受け取れるか」を事前に確認し、万一期日を過ぎた場合は、遠慮せず連絡を入れて受け取るようにしましょう。

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一級建築士
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